あしたは天気
下駄けとばして 夕焼けの空に
お願いしたよねっ
「あ~した天気にしておくれ」
そんなに遠くないむかし
姉さんと手をつなぎ おうちに帰った
想い出いっぱい・・・いっぱい
てるてるぼうず 軒下につるし
お願したよねっ
「あ~した天気にしておくれ」
そんなに遠くないむかし
兄さんと声かさね 背伸びしてみた
想い出いっぱい・・・いっぱい
いろとりどりの 折鶴にこめて
お願したよねっ
「あ~した天気にしておくれ」
そんなに遠くないむかし
父さんも母さんも みんなで笑った
想い出いっぱい・・・いっぱい
2015年
団塊末子のつぶやき
動化人間(どうかじんげん)
この最新文明を築き上げた、偉大なるわれわれ人間(にんげん)の、直接の祖先を、われわれは動化人間(どうかじんげん)とよんでいる。
化石人骨を見ても分かるように、この動化人間(どうかじんげん)の頭部は、いやに大きい。この動化人間(どうかじんげん)の生きていた頃、つまり、紀元○△世紀の、社会構成は、複雑奇妙なものであった。
民主政治とかいわれて、自由という言葉が、ものすごく氾濫していたらしい。彼らは、仲間同士殺し合ったり、騙し合ったりして、生きていたらしい。そして、仲間が、仲間を裁いていたというから、よほど低俗で、あったに違いない。
われわれ文明人は、最も住みよい、洞穴というものを発見した。そして、そこで暮している。しかし、彼らは、ビルディングとか鉄筋、とかいう巨大なものを、彼らの手で作り、その中を四角にくぎって、そこに住んだようだ。その上、太陽(おひさま)が近い時や、遠い時には、そこを冷やしたり、そこを暖かくしたりして、太陽(おひさま)をばかに、したという。
○□世紀の昭和という年代は、大いに狂っていたようである。
その低俗な動化人間(どうかじんげん)たちは、彼らの間に教育というもの、を設けたという。なんでも、小学校、中学校、高校、大学というルートを作っていたらしい。その教育とは、彼らをますます低俗にし、彼らの文明を滅亡させるものであったようだ。
動化人間(どうかじんげん)たちは、その教育というもの、特に大学というルートを勝ち得る為、互いに醜い争いをした。そして、動化人間(どうかじんげん)の中には、自分で自分を殺したりするものも出てきたという。これは、われわれ、人間(にんげん)にとっては、想像もできない位、滑稽で、間抜けな事で、ある。よほど、その教育というものは、狂っていたらしい。
動化人間(どうかじんげん)たちは、無駄にして、かつ、愚かなる文明を、考え出して、その度に、喜んでいたのだ。彼らのまわりには、余りにも、多くのものが、ごろごろころがっていたようだ。
例えば、彼らは、丙午とかいうものを、勝手に作りだして、聖なるものの誕生を喜ばず、反対にそれを妨げたという。こんな馬鹿なことがあるか。われわれ人間(にんげん)にとっては、最も喜ばしい事であり、尊敬すべきことである。動化人間(どうかじんげん)たちは、彼らの、その生命を、なんとも思っていなかったらしい。
だいたい、動化人間(どうかじんげん)の社会は、われわれが、営んでいるような、高度なしくみではなかった。分業とか、工業化とか、オートメーションとかいう、煩わしいしくみであった。その意味で、われわれのやっている自給自足の生活は最高である。
昭和の末期、いよいよ彼らの滅亡は近づいていた。動化人間(どうかじんげん)の作り出した自動車というものが、急激に増加し、その為に、彼らの呼吸機能は衰え、その足は、ますます細くなっていった。
われわれ人間(にんげん)は、石と石を強くこすれば、火がつくという大いなる発見をした。しかし、動化人間(どうかじんげん)たちは、マッチとか、石油とかいうくだらない文明を作り出し、いよいよ彼らは、破戒のもととなった、原子爆弾というものを発明した。
昭和○年△月×日、突然、ベチナルとかいう付近から原子爆弾発火。ここに動化人間(どうかじんげん)は滅亡===
ああ、くだらないことだ。結局、動化人間(どうかじんげん)は、彼ら自らの手で作り出した文明に、破戒されたのである。動化人間(どうかじんげん)とは、われわれ直接の祖先である。
故、どんなに彼らが低能なものであっても、われわれは、われわれ人間(にんげん)の、この偉大なる文明を、築きあげるに至った,その祖先を、尊敬しなければならない。
歴史は繰り返すというから、われわれ人間(にんげん)は、今日までの歴史を良く研究し、再び動化人間(どうかじんげん)のように、動物界の破戒をくり返さないようにしなければならない。
われわれが、人間(にんげん)と呼ばれる、第一の所以(ゆえん)は、自然に従い、余分な文明を生みださないで、生きているという事にある。
人間万才(にんげんばんざい)。人間万才(にんげんばんざい)。人間(にんげん)は動物である。動化人間(どうかじんげん)とは、動物に含まれるが人間(にんげん)ではない。
高校二年、友人から同人誌出版にあたり、原稿が足りないからすぐ原稿を書いてほしい・・・と頼まれて、授業時間中に書きあげた・・・いつもいい加減だ。ちなみに、倫理社会の福岡先生には、ごめんなさいでした。